12月15日

校舎を出て、坂を下がって

職人の手で技巧を凝らされ 松の葉ばっさりいかれて威厳を失くされた松の大木たち ズラーっと校門まで並ぶ

の奥に寒空が 「冬支度でしょ」と言うけれども

明日が大雪なんて信じられないんですが…

 

止まれの割にはそっとし過ぎてる看板を流し通って4車線の大通り 膝丈のスカートが揺れる

 

ここを渡るための信号がまあ長いことこの上なくてね

この前は ここで魔法使いのマキちゃんを丸々聞いたくらいだった

 

そして2年生の二人組 車のいない隙に

5分待つ私を尻目に 走って10秒で向こう岸

 

赤信号は見てないときに変わる

黒いワゴン車ドライバーからの視線感じながら信号越えて

 

爺婆が眠ってばっかの住宅地

月極駐車場

ツタだらけ 赤トタンの空き家

木枯らし

医学生が住む賃貸マンション

 

あ、ともだち置いて先出ちゃったわ

 

卒業するまでには行きたい古い和菓子屋

店頭に飾られた三色団子がかわいくて仕方ない

 

まぁ、きっと彼女も学校で勉強したいんだろうし

 

 

あ〜マスクの蒸気で前髪がびっちゃびちゃに…

 

 

 

 

三毛猫 民家と民家のあいだ ひとり

 

でかすぎるだろ、夕方の空

 

去年百均で買った黒の手袋 薄すぎてこの寒さには敵わないらしい

 

 

そういえば 南條あや様 お元気ですか

人って 自分以外は見え辛い様です

最近になってわかりました 貴方のいた世界

風、ずいぶんと冷たくなりましたね 

私も 読まなくなっちゃったけど

初雪が降るまでに 約束は済ませました

 

 

 

貴方と初めて会えた、最寄り駅の近くに

最安大手のビッグエコーができるみたいですよ

行きましょうね、卒業したら